明日 風になろう

地味で真面目で、時々おいしそうだなあって思われたいブログです。

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起きろ。啓蟄だ。

今日は二十四節気の第3、啓蟄(けいちつ)だ。
長い冬も終盤にさしかかってやや暖かくなり、地中で惰眠を貪っていた虫達がはい出てくる日とされている。

今週はとても暖かな日が多く、都心でも20度近くまで気温が上がった日もあったが、今日は空気もひんやりと冷たくて、首もとを抜けていく風にブルブルと震える一日だった。これでは出てこようと身構えていた虫達も、くしゃみをしてへっぴり腰で穴の中へすごすごと戻ってしまったかもしれない。おまけに明日は冷たい雨がふるという予報なので「まだ早いよ」とばかりに、二度寝されてしまうかもしれない。

それにしても今日はこの「啓蟄」という言葉をよく聞いたり見たりした。
テレビでは朝のニュースからこの話題の報道があり、出勤時の駅ではよく知らない政治家のオジサンが「本日は啓蟄、いよいよ春も間近でございます」とかなんとか、例によって誰も聞いてないのだが一方通行の演説を打っていた。スーパーの店内用のディスプレイでも、春の食材の販促情報の中に今日のいわれが説明されていたし、お母さんと一緒に買い物に来ていた小学生の男の子も「今日はけいちつなんだよ」と学校で教わってきたらしい仕込みたての知識をママに披露している。

「啓蟄」ってこんなに人気者だったっけ、とちょっと意外に思うくらいあちこちで話題になっていて、まるで最近の流行りについていけなくなったオジサンになった気がして少し焦ってしまった。

今日は前述のとおりヒンヤリした一日だったので、虫達も温々としたネグラでじっとしていたのだろうが、一昨日のぽかぽか陽気の日は「おっと春じゃないか、起きないと」と勘違いしたのもいたようだ。

いつものように僕は営業車でお客さんを回っていたのだけど、ふと視界を左右に行ったり来たりする小さな点みたいなモノに気が付き、なんだろうと思っていたのだが、何度目かでそれがバックミラーに映った後部座席を飛んでいる虫らしいと分かった。

文字通り春のような陽気だったこともあるし、空調でいつもよりも暖かくなっている車内の温度に騙されて、どこか座席の隙間とかでこっそり寝ていたのに目覚めてしまったらしい。しばらく後ろを飛んでいたが、やがて運転席の前に移ってきて、ダッシュボードのあたりを飛んだり止まったりしている。
なんの虫だかわからないが、黒くて小さな甲虫ぽい虫で、一瞬ゴキブリかと思ったがそうではなく、子供の頃に「便所虫」と呼ばれていた虫に似ていた。

別に何虫でもいいのだけど、いかにも今起きましたといったカンジのフラフラ状態で、フロントガラスに激突してひっくり返ってしまい、必死にもがいてるのだけどすぐに起き上がれず、足をバタバタさせているうちにその足が止まってしまったり。「え?死んだ?」と思ってるとまた目が覚めたみたいで、もそもそと何とか起き上がり飛び上がる、というのを繰り返している。

目の前をフラフラと飛ばれると気が散って危ないので、僕は窓を開けて風を入れた。やがて望んでなのか単なる偶然か、便所虫もどきは何度かフロントガラスにぶつかりながら僕の目の前を通り過ぎ、窓から春の風の中へ飛び出していった。

じっとしている季節は終わりだなと、便所虫もどきを見ながら間近な春を実感した一日でした。
桜の開花予報も発表されて、いよいよ春もそこまで来ているのですね。

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