明日 風になろう

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落ちる~(+o+)

最近はあまり見なくなったのだが、子供の頃から定期的に見ていた夢がある。
それは「落ちる夢」だ。

小学生の頃、僕の富山の実家は道路も舗装されていない超田舎の集落にあった。
以前このブログでも記事で書いたかもしれないが、ちょっとした買い物さえ近くの街までバスで出かけなければいけないような、かなり不便な場所だった。

バスを降りて家路をたどる砂利道の途中で小さな谷を超える場所があり、谷底にあたるところには川が流れていた。決して大きな川じゃないし名前すら無い川だったと思うのだが、子供の僕にとってはとても存在感のある川だった。

なぜかというと、いつもその川に落ちる心配をしながら歩いていたからだ。
僕が歩いていた砂利道は谷底の川へ向かって下り、川を越えてまた急な登りになるというルートで、しかも昔の道だからガードレールとかもなく、道が一番高くまで上がると川はかなり下の方に見えて、いつも足を滑らせそうな気がして結構怖かったのだ。

この谷底の川へ落ちる夢をよく見た。
いつ頃から見始めたのかは記憶が無いけど、かなり小さな時分から見ていたと思う。
物心がついた頃には「ああ、これは夢だ」と自分でわかっている夢で、「また落ちるのか」と思いながらひと通りの流れが終わるのを繰り返し体験するという夢だった。

何が理由で落ちるのかはわからない。
気が付くと谷底へ無かって落ち始めている。おそらく最初は「足を踏み外す」とか、何らかの落ちるきっかけも夢に見ていたのではないかと思うのだけど、僕の脳みそもだんだん横着になり、「どうせ夢だってわかってるんでしょ」とばかりに冒頭の部分は省略されて、いきなり落ちていることに気づくところから始まる夢だった。

落ちているというよりは最初は「浮いている」という感じで、自分の体が横になって地面じゃないところに浮かんでいる。
とにかく立ってはいないのだから、このあと下に向かって落ちるんだなと回を重ねるごとにわかっていく。再放送を見ているようなものだ。

落ち方には2パターンあって、ゆっくりとスローモーションで落ちるケースと、ものすごいスピードで落ちて途中で急ブレーキがかかるケース。後者はちょっと怖かったと思うが、どちらも着地の記憶はほとんどない。大体の場合、墜落前に目が覚めてしまう。

そんな夢を中学のはじめくらいまで何ヶ月かに一度のペースで見ていたが、その後はぱったりと見なくなった。
大人になり、そんな夢を見ていたことさえずっと忘れていたのだが、25歳を過ぎて子供ができた後くらいに久しぶりにその川に落ちる夢を見て驚いた記憶がある。

子供の時に見た夢とほぼ同じ展開で、気がついたら落ち始めていて、落ちきる前に目が覚める。落ちている川もあの時の川だ。さすがにその時は怖いというよりは懐かしくて、自分の脳の再現力にとてもびっくりしてしまった。

それがきっかけだったのかどうかは分からないが、その後また時々落ちる夢を見るようになった。
ただ今度は川ではなくて、真っ暗な空間を落ちるというあまり楽しくない落ち方だ。
今ではもうあまりちゃんと覚えていないのだけど、道を歩いていて何かに躓いて、前に倒れたらそのまま落ち始める、というような夢だったようだ。

印象に強いのは転びそうになった途端に真っ暗になり、自分が落ちていることに気づく。どのくらいの高さでどこまで落ちるのかは暗くて見えないがとにかく落ちているのだけはわかる。
そして何故だかはわからないけど、この夢もいつからか「夢だ」と知って見る夢になっていた。

暗闇に堕ちる夢は30代の初めころまで見ていただろうか。
これもある日を最後にまったく見なくなった。時々「そういえばあの夢…」と起きている時間に思い出したりもするのだが、月日が過ぎるうちにそんなことも忘れていた。

ところがところがつい先日、唐突になんの前触れもなく、久しぶりに僕は落ちる夢を見ることになった。
帰省していた実家の座敷の布団の中で、いつ以来だろうというあの「川に落ちる夢」を見たのだ。
子供の頃のあの日と同じように、落ち始めている自分に気がつくところから夢が始まる。
でも僕は周りの風景をちゃんと覚えていた。

「これはあの川、あの谷だ」

そしてすぐに、これがあの夢だということも「夢を見つつ思い出した」のだ。
「ああ、これはゆっくりと落ちていく夢だな。じゃあ、久しぶりに身を任せよう」
とまで明確に意識したわけじゃないけど、それに近い気持ちで子供の頃に毎日通った砂利道の記憶らしき映像を見ながらのんびりと落ちた。(と思う)

何というか、ジブリの古いアニメを見ているような気分というか、とにかく懐かしくて、かつ鮮やかな夢だった。
もしかしたら富山の地で眠ったことがトリガーになったのだろうか、と思ったりもしたが、もちろんそんなことはわからない。

また以前みたいに、この後で新たなバージョンの落ちる夢が始まらないといいなあ、とオジサンになった現在は思っています。

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-2 Comments

ぢょん・でんばあ says..."落ちる"
こんにちは。

そっか~、カゼマカセ様は落ちるんですね。

私はいつも、苦しく飛んでおります。

ゆっくり落ちる夢は何か解放感があっていいですね。

私は高所恐怖もあって、吊り橋は渡れません。谷底をのぞき込むのも怖くてできない。

バンジージャンプなんてとんでもないです。気がしれない。
2015.03.22 09:41 | URL | #- [edit]
カゼマカセ says..."Re: 落ちる"
こんばんは。

吊り橋は怖いですね。僕も高いところはダメです。

腰から下がガクガクになって、勝手に墜落しそうな気がしてきます。

落ちる夢も夢と気づかなければ、きっと怖いと思います。
2015.03.22 22:55 | URL | #- [edit]

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